“ルナの祈り”という特別な力に恵まれたことで、他に候補がいないことから聖女の最有力候補と囁かれていたエマ。
しかしもう一人の聖女候補イザベラの出現によって、エマは最後の聖女選定の儀でイザベラに敗れてしまう。
聖女教育の一環から無感情であったエマを「氷の聖女」と揶揄していた人々は、今度は「なりそこない」と後ろ指をさしだした。
そんなエマを守りたい義兄のアシェルは、寄り添い、慈しみ、優し気な瞳を向けるのだが、それは徐々に変化を見せてきて…?
「氷の聖女」と称された少女と仄暗い思いを抱えた義兄
2人の愛情と執着が絡み合う――